
CASE STUDY
「売り込まなくても売れるブランド」を目指して
-アクセサリーメーカーの商品ブランディング-
課題
スプリング様は1999年創業、アクセサリー企画・生産・卸の会社です。取引先は800店を超え、人気楽天ショップも運営するヒットメーカーです。しかし1ブランドで異なるテイストの商品を展開していたため、ブランドの個性が混在していました。また売れるデザインはすぐに真似されて価格競争に陥るという課題を抱えていました。さらに、全国の主要取引先を営業マンが奔走していたため、出張経費もかさんでいました。「売り込まなくても売れるブランドにしたい!」と切望してブランディングがスタートしました。

プロジェクトのあらまし
まずブランドの仕分けに着手し、主要2ブランドに大別しました。既存取引先の検討・新規営業先の選定などをブランド別に行い、営業戦略と繋げるという地に足着いた手法でブランド構築を進めて行きました。トレンドと寄り添い数字をつくるブランド、話題をつくるブランドなど、それぞれに明確な役割を与え、シナジー効果を生み出す流れも作りました。それによって結果を早く出すことができました。
さらにアクセサリーという旬のものを扱いながらも「変えるところ」「変えないところ」を明確にし、ブランド・アイデンティティに落とし込みました。ブランドのゆるがない軸が決まったことでデザイナーのモノづくりがしやすくなりました。オレンジフリーではブランド構築から、企業理念の策定、ネーミング、ブランドブック、コーポレートブック等のツール制作まで、一貫してサポートしました。




ブランディングの成果
チームブランディング終了後すぐ、トライバリュクスの生産背景、モノ作りの姿勢、今後の方向性等を「ブランドの哲学」として明文化しました。これらを翻訳し、世界のファッション展示会の最高峰と言われる「パリ ファッションウィーク合同展示会」にエントリーしたところ、見事通過。この出展を皮切りに伊勢丹等有名百貨店や大手セレクトショップとの取引が始まり、イタリア、中国からも引き合いがあり、「売り込まなくても売れるブランド」に向かう上昇気流に乗りました。ヴェール・トライバリュクス、2ブランドのシナジー効果が生まれ、好調に数字を伸ばしています。価格競争からも脱出し、2015年には2度値上げしましたが顧客は増え続けています。なおこの取り組みが評価され(財)ブランド・マネージャー認定協会主催「2015年度ブランディング事例コンテスト」で大賞を受賞しました。


伊勢丹 新宿店や阪急うめだ本店

パリファッションウィーク 合同展示会 THE BOX展
第1回ブランディング事例コンテスト大賞受賞

スプリング様の感想
初めはブランディングが全くわからず不安しかありませんでしたが、回数を重ねる毎に少しずつ見えてくる、光が大きくなる!!という体験をしました。ブランドを必ず羽ばたかせてみせます!
オレンジフリーさんがハッキリと私たちの立ち位置と目指すところを指摘してくださったことで生まれた意識は、自分たちだけでは得れなかったと思います。幹部で共有できたとても貴重な時間でした。ありがとうございました。
自分の胸にストンと落ちる素晴らしいブランディングができました。スプリングを世界に広めていきたいと思います。
今までブランドというよりもメーカーのただの1商品という扱いが悔しかった。これからは他のメーカーとは違うと思ってもらえて、ブランドと思ってもらえて、自分も胸張ってこのブランドのデザイナーだと言えるようになれたら良いなと思います。
ブランディングが進むにつれて、今まで曖昧だったことが明確になって、自社ブランドが素晴らしいブランドとして発信していけると確信しました。ブランドイメージをブラさず、自信を持って発信していきます。

- 代表取締役 : 立花 佳代
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企業理念 SPRING WAY
スプリングは、新しい価値を持つアクセサリーを創造し、アクセサリーの力で、
女性の暮らしと人生を豊かに変えていきます。